メンバー

寄付講座を支える教員2022年7月現在)

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​杉浦 勝明

特任教授

集約的畜産では排出される糞尿による環境負荷が増大するとともに、密飼によりアニマルウェルフェアが犠牲にされ持続可能性が脅かされています。アニマルウェルフェアが犠牲にされ家畜のストレスが増し、感染症への抵抗性が低下する状況下で大量の抗生物質が感染症対策とし使われているのも現代畜産の特徴です。このため、環境負荷のない畜産廃液清浄化、アニマルウェルフェアの犠牲を最小限とする家畜病原体の除去法などの開発に取り組んでいます。

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播谷 亮

特任教授

​国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、2019年8月、気候変動の主因である温室効果ガスの発生源の26%は農業であり、その内58%が畜産業由来と報告しました。このような現状下で、畜産業の損耗の10%以上を占める家畜疾病の防止が必要です。そこで、家畜疾病の病因・病態の解明、病原体の革新的な消毒法の開発に取り組んでいます。

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​堀 正敏

特任教授(兼務)

​(獣医薬理学研究室 教授

     獣医学専攻 専攻長)

我々人類は地球上の様々な天然の化学物質に『毒』として悩まされてきました。しかし、一方で矢毒に始まり、それらの天然毒を医薬品として利用してきた歴史があります。しかし、結果としてこれまで多くの動植物が人類による乱獲により地球上から姿を消すとともに、人間同士の醜い利権争いを生んできました。現代では、人工の化学物質が地球環境を冒し、食の安全をも脅かしています。抗菌薬の使用もその良い例でしょう。生物多様性に基づいた天然物有効利用の科学を獣医学の領域にも定着させたいと考えています。

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​西川 雅永

特任研究員

革新的な科学技術の積み重ねで、私たちは便利で豊かな生活を手に入れることができました。一方、生物が生きていくための母体となる地球は、温暖化に代表される多くのひずみが顕在化してきています。自然が本来もっている蘇生力が、人類の急激な進化のスピードに追い付けなくなったことも一因といえるでしょう。海洋の蘇生技術の研究を通じて、地球の健康回復に貢献していきたと考えています。

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西田 教行

​客員教授

​(長崎大学生命医科学域 教授)

牛海綿状脳症(BSE)をはじめとしたプリオン病は
人獣共通感染症であり、食の安全上重要な疾患です。
羊や牛など家畜のみならず、近年、欧米ではシカのプリオン病が自然界で広がり問題になっています。また北アフリカではラクダのプリオン病が報告されています。野生動物界でのプリオン病の蔓延は人間のみならず、生物多様性にとって新たな脅威になる可能性があります。基礎研究の成果を社会に還元し、脅威を未然に防ぐことに貢献していきたいと思います。

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桐澤 力雄

​客員教授

​(酪農学園大学

               獣医学類 教授)

近年、我が国では口蹄疫、豚熱、高病原性鳥インフルエンザなどの極めて重要な家畜伝染病が発生し、多大な経済損失がもたらされています。動物の飼育環境下へのこれら病原体の侵入や拡散を普遍的に防止することを目的として自然に優しい革新的な消毒法の開発に取り組んでいます。この方法は、日和見感染で重篤化する感染性疾患の発生予防、さらには、抗原変異を繰り返すCOVID-19や季節性インフルエンザの流行予防等にも応用可能で、SDGs(3:すべての人に健康と福祉を, 15:陸の豊かさも守ろう)の目標達成に貢献できるものと考えています。